令和6年度住生活月間フォーラムでの検討内容の概要
テーマ: 省エネ住宅がもたらすこと
~住まいが実現するわたしたちの健康~
フォーラムのLive配信時の映像は、下記よりご覧ください。
【概要】
令和6年度住生活月間フォーラムは、令和6年10月24日(木)の14:00よりWEBでのLive配信を行いました。
本フォーラムは令和6年4月、「省エネ性能表示制度」が開始され、今後、住まいを買うことや借りることを検討されている方の住まいの「省エネルギー性能」に対する関心がより一層高まっていることから、健康で快適な住生活の実現に向けて「省エネ住宅」がどのように寄与するのかについて考えることを目的として開催となりました。
主催者挨拶 (住生活月間実行委員会 会長 井上 俊之)
来賓挨拶 (国土交通省大臣官房審議官 横山 征成氏)
基調講演では、講師である コマツ アキラ 氏 (株式会社サンプロ イノベーションラボ 本部長/株式会社LOCAS 取締役/一般社団法人 日本人の健康をつくる住宅断熱リフォーム推進協議会 事務局長) から、「くらしのハードウェア産業」から「健康のハードウェア産業」に移行している、株式会社サンプロ、一般社団法人日本人の健康をつくる住宅断熱リフォーム推進協議会の取り組みについてのご紹介がありました。また、人口の減少、新規住宅の着工が減少していく中でリフォーム需要が増加する見込みであり、事業者としてリフォームにおいてもカーボンニュートラル社会の実現と健康な生活のために断熱や換気等での住宅の省エネ性能向上をあげていくことがが必要であるというご説明がありました。
休憩をはさみ、パネルディスカッションではパネリストからのプレゼンテーションから始まりました。
伊香賀 俊治 氏 (慶應義塾大学 名誉教授/一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター理事長) からは、「省エネ住宅がもたらす子供から高齢者の健康」と題し、国の住宅政策・健康政策の新たな動きのご説明がありました。また、「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」から、断熱改修等が高血圧予防、病気や怪我の予防など子供や女性、高齢者の健康へ有益な効果があることから住宅の建築や改修等には断熱性能をよく考えるようにとのご提案がありました。
野田 望 氏 (積水ハウス株式会社プラットフォームハウス推進部ヘルスサービスデザイン室スペシャリスト) からは、「プラットフォームハウス構想が目指す住宅の未来」と題し、積水ハウス株式会社のビジョン、プラットフォームハウス構想についての動画を用いたご説明がありました。また、プラットフォームハウス構想ではセンサーの開発にも取り組んでおり、バイタルデータや住環境データを日常生活の中で取得・蓄積して、住まい手に寄り添ったサービス提供を可能とする仕組みのご説明がありました。
プレゼンテーション終了後に、コーディネーターである 渡辺 真理 氏 (アナウンサー) と、基調講演の講師である コマツ アキラ 氏 (株式会社サンプロ イノベーションラボ 本部長/株式会社LOCAS 取締役/一般社団法人 日本人の健康をつくる住宅断熱リフォーム推進協議会 事務局長) の4名で、それぞれの立場や活動内容等からの意見交換や議論を行いました。
本フォーラムは昨年度と同様に、WEBを利用したLiveでの配信となりましたが、後日でもアーカイブ配信によりご視聴できるようにしています。
この場をお借りしまして、多くの皆様のリアルタイムでのご視聴に感謝の意を表するとともに、ご協力いただいた関係者様に御礼申し上げます。
(令和6年10月24日掲載 住生活月間実行委員会)
フォーラム開催(R6)のご案内はこちらからご覧いただけます。