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 平成25年度住生活月間フォーラム開催結果の概要

 テーマ:「和の文化に学ぶ」
     ~伝統的な住まい方や暮らしの文化を見つめ直す~

 平成25年度住生活月間フォーラムを、平成25年10月30日(水)13:30から、住宅金融支援機構本店1F「すまい・るホール」(東京都文京区)にて開催しました。
 我が国の伝統的な住まいには、瓦、土壁、縁側、続き間、畳、襖をはじめ地域の気候・風土・文化に根ざした空間・意匠、構法・材料などの住まいづくりの知恵が息づいていますが、近年はこうした伝統的な住まいづくりとともに、そこから生み出された暮らしの文化も失われつつあります。
 このような状況の下、和の住まいや住文化の良さの再認識、伝統技能の継承と育成、伝統産業の振興・活性化を図っていくことがますます重要であり、本フォーラムにおいては、和の住まいや暮らしについての講演やパネル・ディスカッションを通じ、我々が忘れかけている住まいづくりの知恵や暮らしの文化の良さや大切さについてあらためて考える機会になればとの思いとともに、和の住まい推進の機運醸成の一歩となることを期待しております。


 日本の技と心を住まいに活かす 住生活月間フォーラムの開催に寄せて
  内閣官房副長官 世耕 弘成様 のメッセージはこちらから(PDF)


 
        主催者挨拶 (住生活月間実行委員会 会長 那珂 正)

 
         来賓挨拶 (国土交通省住宅局住宅生産課長 伊藤 明子氏)

 基調講演では、講師である 養老 孟司先生(東京大学名誉教授)から、「和の文化を学ぶ」と題し、日本の暮らしは古来から「さかい」(他人との境界、結界)を、襖や障子等の簡易な仕切りでも見立て、見做しにより成り立ってきた特徴的な文化であるとし、欧米と比較しても、見劣りすることない人の心を重んじる文化の継承を促しました。

 

 また、畳の良さについて、ご自身の趣味である昆虫標本の作業を例とし、緻密な作業に最も適しているのは和室であるとし、日本人が持つ緻密さも和室とともに失いつつあるのではと警鐘を鳴らされました。

 

 休憩をはさみ、コーディネーターの有馬 孝禮先生(東京大学名誉教授)が3名のパネリストをご紹介し、パネルディスカッションのテーマ「和の文化を学ぶ」に対して、それぞれの活動や取り組みの紹介、実施時における課題や問題点等のご説明がありました。

 

      
 セーラ・マリ・カミングス氏(株式会社桝一市村酒造場取締役)には、現在の長野県小布施町での暮らしについて、実際に日本で生活を送り人や物にふれ、体験した後に、以前の米国での暮らしを改めて比較した大変興味深いお話をしていただきました。また、日本の古民家などの再生については、住みやすく、暮らしやすくあるべきと、採光や暖については、欧米式を取り入れるなど素晴らしいアイデアを披露いただきました。

 梶浦 秀樹氏(株式会社庵代表取締役)からは、暮らすように旅をすると題し、新しい旅のあり方や京都の町屋・古民家を活用した新しい滞在体験型の観光まちづくり等を様々な伝統芸能、伝統工芸のご紹介を交え、ご説明いただきました。

 

 重川 隆廣氏(株式会社重川材木店代表取締役)からは、大工さんや左官屋さんの社内教育の現場のお話や、木材建築の良さと匠と称される技の伝承、積み重ねの知識の大切さのご説明いただきました。

        

 発表後のフリーディスカッションでは、「和の文化に学ぶ」について、有馬 孝禮先生が3名のパネリストと意見交換を行いました。最後に、日本人の心と住まいの密接な関係や受け継ぐことの大切さ、住み続けて保存していくことの大切さ等についてのまとめがありました。

 本フォーラムは約210名のご参加があり、盛況に開催いたしました。
 この場をお借りしまして、多数の皆様のご来場に感謝の意を表するとともに、ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。
           
(平成25年11月1日掲載 住生活月間実行委員会)

 フォーラム開催(H25)のご案内はこちらからご覧いただけます。

 

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