住生活月間 
令和7年度住生活月間フォーラム
LIVE配信された映像は、下記よりご覧ください。
【概要】
令和7年度住生活月間フォーラム 「これからの“住宅セーフティネット”を描く」 ～すべての人に、やさしい住まいを～ は、令和７年10月23日（木）の14時からWEBでのLIVE配信を行いました。
今後、高齢者や低額所得者、障害者など住宅の確保に困る人が増えることが想定されるなか、今年10月に、住宅の確保が困難な方々が安心して賃貸住宅に入居できることを目的に改正された「住宅セーフティネット法」の運用が始まりました。借りる人はもちろん、孤独死や残置物処理の問題、家賃滞納など大家さん側も懸念や不安があるなか、法改正による制度面の整備に加え、住まいに関する相談窓口から入居前・入居中・退居時の支援まで、地域の住宅と福祉の関係者が連携することで、総合的な居住支援体制の整備が期待されるところです。
一方で、近隣住民との関係性や街の利便性など、自宅周辺の環境も暮らす上で重要な要素の一つといえます。
本フォーラムでは、すべての人が安心して生活を営むことができる“やさしい住まい”はどのようにつくられるのか、制度やサービス、周辺環境などさまざまな視点から、有識者を招いて議論を行いました。
主催者挨拶 （住生活月間実行委員会 会長 井上 俊之）
来賓挨拶 （国土交通省大臣官房審議官 豊嶋 太朗氏）
基調講演では、講師である 陶山 慎治 氏（社会福祉法人悠々会 理事長） から、「改正住宅性セーフティネット法について ～居住支援法人としての取り組みについて～」と題し、町田市で社会福祉法人として長期に渡り取り組んでいる「あんしん住宅の仕組みと概要」、「支援内容」など、これまでの経験や知識を含めてのご説明がありました。
休憩をはさみ、パネルディスカッションではパネリストからのプレゼンテーションから始まりました。
樋野 公宏 氏（東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻・准教授）からは、「歩いていける居場所を」と題し、身近な場所に居場所や目的地があることが住環境の向上に重要であり、居場所があることにより外出、会話頻度が高くなることを調査結果からご説明がありました。また、調査を実施した全国各地の実例のご紹介もありました。
寺田 佳織 氏（株式会社HITOTOWA ネイバーフッドデザイン事業部 シニアディレクター） からは、「ネイバーフッドデザイン ―まちを楽しみ、困ったときに助け合える「暮らしのコミュニティ」―」と題し、株式会社HITOTOWAが取り組んでいる ネイバーフッドデザイン事業のご説明がありました。有事の際や子育てには、近所づきあいなどのつながりが重要であることや、地域ごとの課題や特性を踏まえたエリアマネージメントについて事例を含めたご紹介がありました。
プレゼンテーション終了後には、渡辺 真理 氏 （アナウンサー） がコーディネーターを務め、基調講演の講師である 陶山 慎治 氏（社会福祉法人悠々会 理事長）を含めた４名で、それぞれの立場や活動内容等からの意見交換や議論を行いました。「やさしい住まい」には、コミュニティの形成とまではいかなくとも、ちょっとした人間同士のつながりやそこでの何かしらの役割があると良いのではとのご提案がありました。
本フォーラムは昨年度と同様に、WEBを利用したLIVEでの配信となりましたが、後日でもアーカイブ配信によりご視聴可能としています。
この場をお借りしまして、多くの皆様のリアルタイムでのご視聴に感謝の意を表するとともに、ご協力いただいた関係者様に御礼申し上げます。
（令和７年10月24日掲載 住生活月間実行委員会）
令和6年度住生活月間フォーラム
