令和3年度住生活月間フォーラム開催結果の概要
テーマ: 「超高齢社会における住まいを考える」
~人生100年時代の住生活のあり方~
フォーラムのLIVE配信映像は、下記よりご覧ください。
ダウンロードでの視聴をご希望の方は、下記よりお願いいたします。
(20211026.mp4 約550MB)
【概要】
令和3年度住生活月間フォーラムは、令和3年10月26日(火)の14:00よりWEBでのLive配信を行いました。
新型コロナウイルス感染症を契機とした「新たな日常」の中で、住宅と健康の関連性、IoTやAI等を活用した住生活関連サービス、住宅資産を活用した金融サービスなどについて情報共有と議論を行い、今後の超高齢社会における住まいについて考えることを目的として、コロナ感染者数が減少傾向にあるものの感染防止対策の一環として、WEB上での開催となりました。
主催者挨拶 (住生活月間実行委員会 会長 松野 仁)
来賓挨拶 (国土交通省大臣官房審議官 石坂 聡氏)
基調講演では、講師である 大月 敏雄 氏 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 教授) から、「人生100年時代の住生活を考える」と題し、日本における住生活上において、高齢化や多死社会、人口減少が内なる地域の課題で上げられるが、地域の中で多様な居場所を作ることが重要であり、多様に変化する人間の生活に対して、町にその多様な人々を受け入れる多様な住宅が必要となることをわかりやすく、国内の事例を紹介いただきながら、ご説明していただきました。
休憩をはさみ、パネルディスカッションではパネリストからのプレゼンテーションから始まりました。
荒川 剛 氏 (パナソニック株式会社 ビジネスソリューション本部 SST推進総括 兼 Fujisawa SSTマネジメント(株) 代表取締役社長)から、「パナソニックが進めるサスティナブル・スマートタウン」であるJR藤沢駅からバスで15分の郊外型住宅中心の複合開発である「Fujisawa SST」の取り組みのご説明がありました。
有田 美津子 氏 (住まいのお金相談室代表 ファイナンシャル・プランナー) からは、「超高齢社会における住まいを考える」と題し、元気で資金力のあるうちに老後の住まいについて考えておくことが重要であり、特に終いの棲家まで考えた資金プランを立てることが重要であることの説明がありました。また、自宅を資産としたリバースモーゲージについて、わかりやすいご説明がありました。
栗原 潤一 氏 (ミサワホーム株式会社 技術担当顧問) からは、「健康で安心して暮らせる住まいの在り方」と題し、交通事故死よりも多くなっている家庭内事故死(入浴事故、転落転倒)についての対策が重要であるとのご説明がありました。特に既存住宅では、安定した室温を確保し、寒暖差を抑えるためのご提案がありました。
プレゼンテーション終了後に、コーディネーターである 大月 敏雄 氏 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 教授) から、3つの課題が挙げられ、課題ごとにパネリストと対面方式でのディスカッションを行いました。
①健康で安心して暮らせる住まい
②先進技術を活用した住まい
③高齢期の豊かな住まい方
最後に、 ④人生100年時代の住生活のあり方 については、3名のパネリストとフリーディスカッションを行いました。
本フォーラムは今年度、WEBを利用したLive配信での開催となりましたが、昨年度同様に当オフィシャルサイトから、再度ご視聴できるよう準備いたします。
この場をお借りしまして、多くの皆様のリアルタイムでのご視聴に感謝の意を表するとともに、ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。
(令和3年10月26日掲載 住生活月間実行委員会)
フォーラム開催(R3)のご案内はこちらからご覧いただけます。